こばとっこくらぶでは、すべてのお子さまに対して6項目10領域からなる
発達検査
【認知・言語促進プログラム】
を行い、評価の結果から見られたお子さまの課題に対して、個別支援計画を作成し、根拠に基づいた個別プログラムを実践いたします。
子どもが「身につけたたくさんの能力」を、いろいろな角度から見ると、いくつかの「領域」ごとに成長していることがわかります。
例えば、
というように、関連する領域の能力が促進され、状況が整ったことで、できるようになったことを意味します。
発達をそのように見ていくと、人間の能力はいろいろな「領域」の集合体であることがわかります。「成長する」ということは、これらひとつひとつの「発達領域」に栄養が注がれ、結果的に全体の「能力のかたまり」として、大きくなっていく状態であると言えます。
この観点から「領域」のひとつひとつをみていくと、それぞれの状態が弱かったり、また、ある特定の「領域」のみが大きくなっていて、他の「領域」に十分栄養が届かなかったりしているような形をしていることがあります。
そこで、その「領域」を丹念に調べて、栄養が届いていない「領域」には栄養素(支援)を注ぐ、また、全体的にバランスがとれていないような状態であれば、発達全体の調整をしていくことが、健やかな発達の成長状態により近づくことにつながります。
発達を「領域」別にアプローチすることにより、そのねらいの定め方を明確にし、また、繰り返しの課題あそびにより、子どもの認知領域や言語領域、運動領域の発達を促そうとするもの、それが認知・言語促進プログラムです。
では、実際にどのようにすすめていくのかをご説明いたします。
まず、お子さまとのかかわりの中で各項目をチェックしていき、それを下図のように記入します。
黒く塗られているところが、現在のお子さまが通過した項目です。
上の図を見ることで、視覚操作、書字、運動領域が伸びており、言語表出と聴覚記銘の領域に困難さを抱えているということがわかり、そのお子さまの発達のバランスが見えてきます。
この図と、本人の興味(車、電車、マリオ、お菓子、体を動かすことが好き)、特性(学習に対する拒否反応が顕著である)などを考慮した上で、以下の領域をターゲット領域として選定し、それぞれの項目に関連する遊びプログラムを通して、遊びの中で発達を引き出していきます。
遊びプログラムに継続して取り組み、3~6ヶ月後に再度評価チャートで発達のバランスを確認します。
その時点で最適なプログラムを再構築し、繰り返し実施します。
このお子さまの1年後の発達記録チャートです。できることがぐんと増えたことがわかります。
「認知・言語促進プログラム」はお子さまの発達バランスを把握するだけでなく、お子さまの成長を見るためにも適した検査です。